「課題」と「問題」のちがい
ISOでは、「課題」という言葉がよく出てきますよね。
「内部の課題」「外部の課題」
「課題」って何なのかな?
「問題」とは違うのかなと思って調べてみました。
よく「課題」と「問題」は同じ意味で使われていると思います。
私も、そんなものかな、と思ってました(^^;)
でも、調べてみると✎
「問題」は、目標と現実の差で、マイナスなこと
「課題」は、目標と現実の差をなくすためにやるべきポジティブなこと、
なんです。
例えば、
1000円のオモチャが欲しいが、財布には200円しかない。
目標は、「1000円を手に入れ、オモチャを買うこと」であり、
現実は、「200円しか持っていない」
問題は、「オモチャが買えないこと」
「800円を手に入れる」ことが課題になります。
800円手に入れるためには、
・バイトをする(いつもより仕事を多めにする)
・いつも買うものを我慢する(経費を節減する)
・おねだりしてお小遣いをもらう
など、色々な方法がありますよね。
ISO9001の「課題」は、
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4.1 組織及びその状況の理解
注記1 課題には、検討の対象となる、好ましい要因又は状態、
及び好ましくない要因又は状態が含まれ得る。
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ISO9001的「課題」は、
どちらかといえば、「問題」「機会」という意味で使われていますね。
よくあげられる「内部の課題」の例として、
『従業員の高齢化が進んでいる』
がありますよね。
『従業員の高齢化が進んでいる』は「事実」です。
「問題」は何でしょうか。
・技術の継承ができていない
・特定の人の経験に頼りすぎている
「課題」は何でしょうか。
・若手従業員の教育訓練する(技術を継承する)
・AI活用して経験をデジタル化する(他の人も分かるようにする)
「内部の課題」「外部の課題」をまとめた「リスト」を、
お持ちの企業様が多いのではないかと思います。
「リスト」を見直して、
「課題」は何になるのか意識して修正してみてください。
そうすると、
より良い「内部の課題」「外部の課題」をまとめた「リスト」になりますよ。